ネロリドールを含む樹木精油【ひめこまつ】取り扱いのお知らせ
今年の6月にご縁が生まれた岐阜県高山市。
このご縁は、以前からラインナップに加えたいなぁと思っていた『ひめこまつ』との出会いでもありました。
ヒメコマツの精油はネロリドールを含む貴重な精油。
樹木らしさの中に甘さとやさしさのある不思議な香りです。
※ネロリドールのホルモン用作用には諸説があり、どれも根拠があいまい…
この件はまた改めて。
ヒメコマツは日本の固有種で、やや標高が高いところに自生する樹木。
平安時代から観賞用として神社仏閣などの庭園に植栽されてきた歴史があるのは、葉の色が美しく成長が遅い上に、木質が柔軟で枝を曲げやすいためだそう。
クロマツやアカマツがは葉が2本1組になってますが、ヒメコマツは5本1組別名がでゴヨウマツです。
盆栽仕立てにされたものも出回っていますが、関西では自生しているのをほとんど見かけないようです(ただ見過ごしているだけかも…)
精油を作るためにチップにされたヒメコマツの木部は、7月の頭に確認させていただき、
香りもすばらしかったため精油の取り扱いを決めたのですが、
かおりとのモットーである「植物の生育環境を確認する」を達成するために、再び現地に足を運んできました。
山に自生している樹木から精油を作るとなった時、いつでも気軽にその樹木を見に行ったり、切り出したりすることはできません。
山の整備を進める中でその個体が発見され、切り出せるルートがあるかを確認し、倒伐に向けて計画を立ててから切る作業に入るので、いつそのチャンスがやってくるかは未知数。
7月頭に、高山を訪問したときは、すでにチップになったヒメコマツに出会うことができましたが、これも偶然のタイミングで、
その時に機会があれば山に生えているヒメコマツを見たいです!と伝えていたら、思いがけない早いタイミングでその日がやってきたのでした。
当日は早朝から市の中心から15分ほど走り土場に集合。
山に入るための注意を受けたのち、全員で安全確認の指差し確認。
蜂に刺されないように
マムシが出たから足元にも気をつけて
転んだら下まで落ちるしかないから、無理はしないこと
許可のない撮影はしないこと(無許可の撮影をすると作業の邪魔にもなるし危険)
これまでも各地の山に入らせていただいているので、わくわくしながら管理のフェンスを開けていただきました。
が、入って50メートルほどの距離の場所までたどり着くのが、かなり急斜面で登りながら撮影なんてとても無理な状態!
現場の方たちの後を追いかけ、同じルートをたどろうと思うのにそのスピードが速すぎて、姿が見えているのに、どこを通ったかもはや不明…
それでもどうにか現場にたどり着き、どこからなら見学して良いかの指示を受け、ヒノキの根本で支えてもらえる場所で隠れるようにスタンバイ
言葉では説明できない山の仕事を見学させていただき、感動と興奮でいっぱいでした。
※動画はInstagramにアップしていますので、ぜひご覧ください!
外部の人間が入ると言うことは、通常の作業に加え、その人たちの行動を把握して安全確保するという、余計なタスクが発生します。
今回山への受け入れをしてくださったのは、地域の山の保全管理をしているNPOの皆さん。定年退職した方たちが主力で、地域貢献と生きがいのために山に入られているのだとか。
作業の合間には飛騨弁でいろいろな話を聞かせてくれて、
「必要ならまた探して切るからたくさん売って広めてください!」と声をかけていただきました。
私が山に入らなくても、現地に行かなくても精油は手元に届きます。
だけどその1滴に関わってくれている人たちと交流し、その現場を知ることで、見えてくることもたくさんあります。
山で聞いた話や写真はまた少しずつ、記録としての残していきたいと思います。
『ひめこまつ精油』は既に切り出してあるものから作った精油を、近日中に販売スタートしますのでお楽しみに!